タイ(ティク・ナット・ハン)と仲間たちは怒りや絶望に負けないよう、相次ぐ苦境の際には必ず瞑想を徹底的に行っている。「瞑想とは、私たちが思い出すのを助ける、ということなのです」「多くの人びとの命が、私たちのマインドフルネスにかかっていました」とタイは言う。マインドフルネスによって深まった洞察力によって開示された(思い出された)のは、敵も味方も相互存在しているという真実であった。
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島田啓介(翻訳家)
(サンガジャパンVol. 19「ティク・ナット・ハンの軌跡」)
※肩書は掲載時