仏教書を読んでいて思うのは、この本の向こう側に、明らかに誰かがいる、と感じさせられることです。机の上で一人で考えられたものではなく、目の前に困っている人がいて、まっすぐその人に向かって語りかけられている。


三砂慶明(梅田    蔦屋書店    人文コンシェルジュ)
(サンガジャパンVol.30 「『慈悲』を読む」)
※肩書は掲載時