社会人は瞑想しようとしてもゆっくり呼吸をしていたのでは精神統一までは時間がかかるわけです。なかなか家庭や社会のことが頭から離れない。離れないならば、精神統一はできません。社会のことを頭の中から除くには呼吸を強くするのがいいのだと、スンルン・サヤドー(*)は教えました。

*スンルン・サヤドー(1878~1952):在家で修行し不還果まで悟り、その後出家して阿羅漢まで達したとされるミャンマー人比丘。呼吸を強く吐いて吸う瞑想法を提唱。この瞑想法は今もミャンマーで指導されている。


ウィジャーナンダー・サヤドー(マハーガンダーヨン僧院住職、翻訳家)
(サンガジャパンVol.34 「ミャンマーの伝説的瞑想指導者スンルン・サヤドーのこと」)
※肩書は掲載時