アルボムッレ・スマナサーラ

【スマナサーラ長老に聞いてみよう!】 

    皆さんからのさまざまな質問に、初期仏教のアルボムッレ・スマナサーラ長老がブッダの智慧で答えていくコーナーです。日々の生活にブッダの智慧を取り入れていきましょう。今日のテーマは「人と接する時の心構え」です。

[Q]

    人と話をする時に、何気なく言った一言が相手を傷つけてしまったり、苛立たせてしまったりすることが多いようで、対人関係が上手くいかないことがあります、人の気持ちへの想像力がないことが原因かなと思ったりするのですが、これからどういった心構えで人と接していけばいいでしょうか?

[A]

■いつでも自分がハッピーでいること

    自分自身で楽しく生きてみてください。自分の内側からいつでも楽しみが生まれて来ないと、何も上手くいかないのです。人の気持ちというのはわかりません。理解不能です。
    自分自身がいつでも楽しく、ハッピーな状態でいなくてはいけません。実は、それで問題は終わりなのです。私のこの短い回答に、あなたはちょっと笑ったでしょう。コミュニケーションが上手くいったからです。そういうことです。
    相手の気持ちを理解するとか、ややこしい方にはいかないで、自分自身が明るく楽しくパッピーでいる。そういう状態でいれば、ちょっと言葉を間違えたとしても相手は傷つくどころか喜んでしまうのです。ポイントは自分がハッピーかどうかです。
    人の気持ちを理解しなくてはいけないと思った瞬間、あなたは暗い気持ちになってしまうでしょう。上手にしゃべらなくてはいけないとか、そう思ったら暗くなります。それで失敗するのです。ですから人と接する・コミュニケーションを取る場合は、いつでも自分がパッピーでいることが大事なのです。頑張ってください。 



■出典    『それならブッダにきいてみよう: 人間関係編2』
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