山下良道師の師であり禅の修行道場である安泰寺の第六代住職の内山興正老師の哲学を紐解きながら、現代日本仏教の変遷をその変革の当事者としての視線から綴る同時代仏教エッセイ。シーズン4の最終回です。
第8話 ミャンマー修行で知った「違う部屋」
■三度目の未知へのジャンプ
2001年7月、雨季の最中のミャンマーに到着しました。私にとっては初めてのアジアの地。これまで、日本以外の外国はアメリカとヨーロッパしか知らない私にとって、まさに未知の世界でした。いままでの経験が全く通用しない世界に飛び込むのはこれで三度目です。最初は、大学卒業後、山の中の修行道場(安泰寺)に飛び込んだとき。東京育ちの私にとって、大自然の中の生活は何もかもが初めてでした。数日間のキャンプ生活ならいざ知らず、十数人の仲間たちと一緒に、朝晩坐禅しながら、昼間は畑や田んぼで泥まみれになりながら作務をする。そういう自給自足生活が何年も続くのです。もうこれだけで自分の中の何かが、いやでも変わらざるを得なかったのは、ご理解いただけるでしょう。

![連載 山下良道(鎌倉一法庵)〔令和の時代の「仏教3.0」シーズン(4)〕[8/8]](https://image.osiro.it/pass/main_images/143461/images/original/%E8%A8%98%E4%BA%8B%E3%83%98%E3%83%83%E3%82%BF%E3%82%99%E3%83%BC%E3%80%8C%E5%B1%B1%E4%B8%8B%E8%89%AF%E9%81%93%E3%80%8D8.jpg?1639798011)
