経済学者E・F・シューマッハーはかつて「仏教経済学」なる経済学の可能性を語った。八正道の一つ「正しい生活」を実現するため、何よりも「簡素」と「非暴力」の重要性を説いた。我々は、今まさに、是が非でも彼の意思を受け継がねばならない歴史的岐路に立たされているのではなかろうか。
 


熊倉敬聡(慶應義塾大学理工学部教授)
(サンガジャパンVol.11 「超資本主義を超える新たな“贈与の経済学”へ」)
※肩書は掲載時