アルボムッレ・スマナサーラ

【スマナサーラ長老に聞いてみよう!】 

    皆さんからのさまざまな質問に、初期仏教のアルボムッレ・スマナサーラ長老がブッダの智慧で答えていくコーナーです。日々の生活にブッダの智慧を取り入れていきましょう。今日は「説法をはじめた当初、ブッダには出家組織を作る思いはあった?」という質問にスマナサーラ長老が答えます。

[Q]

    ブッダが悟りを開いたあと、サールナートの森で人類にはじめて真理を語られたとき、サンガという出家者集団を作ろうという思いはあったのでしょうか。

[A]

     ありませんでした。弟子となる人々は現れましたが、組織は作っていません。はじめのころに弟子となる人々は、みんな悟りに達していました。悟りに達してから出家となっていたので、組織を作る必要はありませんでした。逆に、悟りに達しない人のことは、あまり相手にしませんでした。ですから、出家組織というのは、自然に、だんだんと現れてきただけのことです。計画して作ったのではありません。



■出典    『ブッダの質問箱』