そもそも僕たちは、間違いだらけの人生を歩んでしまうものなのだから、他人を責めたてるような柄ではないだろうと思います。自分が人に数限りなく許され、優しくされ、大目に見てもらい、幼い頃からずっと命を育んでもらったのだから、人に対しても同じように接しようという素朴な人間知が大切なのではないでしょうか。


名越康文(精神科医)
(サンガジャパンVol. 28「なぜブッダは『医王』と呼ばれたのか?」)
※肩書は掲載時