【スマナサーラ長老に聞いてみよう!】
皆さんからのさまざまな質問に、初期仏教のアルボムッレ・スマナサーラ長老がブッダの智慧で答えていくコーナーです。日々の生活にブッダの智慧を取り入れていきましょう。今日は「強迫性障害を治したい」という相談にスマナサーラ長老が答えます。
[Q]
外出時に鍵をかけたどうかや、火元を何度も確認することを繰り返してしまいます。お医者さんに訊いたところ、それは強迫性障害と言うらしいのですが。
[A]
■自分の行動をノートに記録してみる
治すのは簡単です。いつでもノートを携帯してチェックするのです。一週間くらいやってみてください。しっかりと丁寧に、自分の行動をノートに記録しておくのです。デザインの良いノートを美しいストラップで首にかけておけばよいでしょう。そしてその場その場でメモをとる。「鍵―〇」これは鍵をかけた、という意味です。「火元―〇」これは火元を確認したという意味です。それから、日にちも時間も書いておくのです。ついでに人の電話番号や、気づいたことや、後でするために憶えておくべきことなど、何でもふつうにメモを取ることができるでしょう。いとも簡単にその症状は消えます。大げさなことではないんです。病気にはそれなりの原因があります。今言った方法は、強迫性障害の原因を無くす方法です。
■出典 『それならブッダにきいてみよう:こころ編2」