【スマナサーラ長老に聞いてみよう!】
皆さんからのさまざまな質問に、初期仏教のアルボムッレ・スマナサーラ長老がブッダの智慧で答えていくコーナーです。日々の生活にブッダの智慧を取り入れていきましょう。今日のテーマは「友だち付き合いについて」です。
[Q]
自分のことしか考えなくて、しつこくちょっかいをかけて来るわがままな友だちがいるんですが、どう付き合えばいいですか?
[A]
■子供はわがままなのが普通です
まぁ、子供っていうのは自分のことばかり考えているのが普通ですね。大人に何でもやってもらっているからね。私たち大人から見れば、子供っていうのは超わがままなんです。大人はガマンして、ゆっくりと善悪についてとか教えてあげたりはする。それで聞いてくれるかと言うとねぇ……聞いてくれる場合もあるしそうじゃない場合もありますね。
わがままな友達とは、お互いのわがままなところがぶつからない、学校とかゲームとかの当たり障りのない話で付き合えばいいんです。例えば「どんなスポーツが好き?」とか「ヒマな時は何やっているの?」とかね。まずはあまり関係の無いことから始めて話していけばいいんですね。他の友達のことを「あの人のことはどう思う? この人のことはどう思う?」とかね。そういうふうに話し合っていく途中ですごく仲良くなるでしょうね。仲良くなったら、わがままな部分はジワジワと消えていくとは思います。そんなに気にする問題じゃないと思いますよ。
子供は基本的にわがままですが、成長と共にいろいろ学んでゆきます。中学生になると独立心が出てきて、さらに高校生になればさらにしっかりしてゆく。そこでもまだわがままだったら、友だちが誰もいなくなっちゃってひとりぼっちで苦労する羽目になるんですね。だから年齢とともにわがままの殻をドンドン剥がしていかないと。ヘビが脱皮するように成長しないといけません。
小さい時はすぐに仲良くはなるんですよ。それは大事にした方がいい。仲間だという気持ちはずーっと大事にした方が良いんです。仲良くなり過ぎるとわがままにもなるものですよ。遠慮が無いからアレコレ言ったり、ケンカかと思うほどじゃれ合ったり、バカヤローとか言ったりとか、そういうことあるでしょう? それは、わがままというよりは仲良しっていうことになります。
大人になると友達も作りにくくなるから、友達=いい仲間でいることはずっと続けた方が良いと思いますよ。
■出典 それならブッダにきいてみよう: 教育編2 | アルボムッレ・スマナサーラ | 仏教 | Kindleストア | Amazon