松本紹圭 (僧侶)
ジェレミー・ハンター (ドラッカー経営大学院准教授)

第2回    アンビエントブディストという生き方

仏教界において次世代を牽引するリーダー的存在である松本紹圭さんと、マインドフルネス研究の第一人者であり、クレアモント大学院大学のエグゼクティブ・マインド・リーダーシップ・インスティテュートの創始者でもあるジェレミー・ハンターさんによるZen2.0の対談。今世の中に、そしてこれからの世代に伝えたい、「アンビエント仏教」の役割について掘り下げていく。


■日本教=アンビエント仏教

ジェレミー    アンビエント仏教、いい言葉ですね。すごく刺激されます。アメリカにおける仏教の歴史は100年程度です。50年くらいかもしれません。アメリカの人たちにとって仏教はまだ外国のもの、異質のものとして存在しています。これが1000年くらい経つと、どういうことが起こるのだろうかと時々考えることがあります。学生時代に日本の宗教について学んでいたとき、私の教授は「日本の宗教は日本教です」なんて教えてくれたことがありました。それはまさにアンビエント仏教のことを言っていたように思います。