アルボムッレ・スマナサーラ

【スマナサーラ長老に聞いてみよう!】 

    皆さんからのさまざまな質問に、初期仏教のアルボムッレ・スマナサーラ長老がブッダの智慧で答えていくコーナーです。日々の生活にブッダの智慧を取り入れていきましょう。今日は「災害の映像は子供に見せない方がいい?」という質問にスマナサーラ長老が答えます。

[Q]

    3歳の子供がいるのですが、天災で悲惨な状況や悲しんでいる人の映像は決して見せてはいけないと人に聞きました。私は、この世は無常であるということを知るためにも必要かと思い、みんな大変な思いをしているんだよと見せていました。やはり小さい心には負担が大きいかもしれないと、今は見せないようにしていますが、どのように対処すべきでしょうか?    何が起きているのかを知るためにテレビをつけますが、悲惨な情報などに触れる機会が多く、大人もどのような気持ちでその情報を受け取ればよいのでしょうか。

[A]

■さりげない親のコメントが大切です


    情報を隠すということ、無知のままでおくのは良くないことです。
    子供には子供なりに物事の見方があります。それが道徳的でないと親がわかったら、「このように考えてはいけません」と教えてあげることです。
    災害について子供が見るならば見てもよろしいし、親が見せてもよろしい。見せながら、世の中が無常であること、悩んでいる人を心配するべきこと、優しい心、思いやりの心が必要であることを親がさりげなくコメントしてあげることです。嫌な気持になった場合、子供はその番組を見ないので心配はいりません。
    しかし、人の悲しい感情を惹き起こして、暗い気持ちに陥れる目的で作っているテレビ番組は評価できません。また、あの組織が悪い・あの人がいけないなどの、誰かを批判の的にしたがる日本のマスコミのポリシーも品格が落ちていて、金目当てで、視聴率を上げる目的なので、ジャーナリズムではありません。適当に区別判断してください。
    とりあえず、いわゆる「知識人」の知的とは言えないクダラナイ分析には、子供は興味が無いので心配する必要もありません。



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