『老病死に勝つブッダの智慧:心と健康の因果法則』
アルボムッレ・スマナサーラ[著]
1,980円(税込)
サンガ新社[刊]
2025年7月刊行
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紹介
「死にたくない」という不安が静かに消えていく。
変化を受け容れ今を生きる
ブッダの健康法
「歳をとりたくない」「病気になりたくない」「死ぬのが怖い」──\\誰もが抱えるこの根源的な不安に、2500年前のお釈迦さまは明快な答えを示していました。
本書は、老い・病・死という避けることのできない現実にどう向き合い、どう生きるかを仏教の智慧から学ぶ実践的なガイドです。
現代医学では触れられない「心と身体の因果法則」を、科学的な仏教の視点からやさしく説き明かします。
身体の変化を自然な現象として冷静に見つめ、「自分の体に起きていること」として客観的に理解することで、そこに抗おうとする心の苦しみを手放すことができます。
そのとき、老いや不調への不安や恐れは、静かに消えていくのです。
さらに、死への執着をやわらげる実践法として、瞑想経典「Sallasutta(箭経)」も収録。
死を静かに、そして冷静に見つめることが、「いつ死んでも悔いのない人生」への第一歩となります。
本書は、変化を拒まず、今をしなやかに生きるためのブッダの健康法。
本当の健康とは何か、そして本当の幸福とは何か──
心の平安と生きる力を取り戻すための、仏教実践の智慧がここにあります。
目次
◆プロローグ
老いと病と死への怖れ
時代の進歩がかえって人を苦しめる
医学的知識だけが万能か
病気と心、心と体のメカニズム
老病死に勝つ方法
◆第1章 健康になりたいですか?
1 健康は生きる目的ではない
2 病気という現象を捉え直す
◆第2章 病気と心、心と体
1 老いを生きる
2 病気と付き合う
3 心と体の密接な関係
4 心を清らかにする慈悲の瞑想
◆第3章 苦しみを観察する力と真の幸福
1 自分の心が病気をつくる
2 人生は苦しいからこそ気楽に生きる
3 究極の幸福
4 真理に近づくために
◆第4章 心を清らかにして、明るく慈しみの深い心を
1 慈悲の心と徳を積むこと
2 きれいな心
3 瞑想、肉体と自己を客観視する
4 瞑想で病気を治すとは
◆第5章 死を見つめ、生を生きる
1 人は死をどう捉えてきたか
2 「自分だけは死なない」という観念―わがまま
3 必ず死ぬという現実を直視する
4 生への執着をふりほどく「死の瞑想法」
5 死を冷静に客体化する「死の瞑想法」実践
◆第6章 死を迎え入れるために
1 安らかな気持ち、清らかな心
2 死の瞬間と死後の世界
◆付録 Sallasutta 箭経
死を学んで生きる
人生というゲームをクリアする
ゴールは涅槃
前書きなど
本書が、健康を願うすべての人々、なかでも、ガンをはじめとした難病で治療の方法もなく絶望感に襲われている人々、慢性疾患に悩まされている人々、難病人を抱えその看病や対応に苦慮されているご家族や近親の人々のお役に立てるものと信じています。また、老化に脅え、死を畏怖する人々にも、まったく新しい不安解消の手引きとなることでしょう。
さらに、本書を通じて読者のみなさんが、より根本的な人間存在の本質へと目を向けられ、お釈迦さまが説く真理の世界への扉を開かれることを願ってやみません。
アルボムッレ・スマナサーラ (本文より抜粋)
著者プロフィール
アルボムッレ・スマナサーラ (アルボムッレ スマナサーラ) (著)
アルボムッレ・スマナサーラ(Alubomulle Sumanasara)
テーラワーダ仏教(上座仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している。朝日カルチャーセンター(東京)講師を務めるほか、NHK Eテレ「こころの時代」「スイッチインタビュー」などにも出演。著書に『スッタニパータ「犀の経典」を読む』『ヴィパッサナー瞑想 図解実践─自分を変える気づきの瞑想法【決定版】』『無常の見方』『苦の見方』『無我の見方』『沙門果経』(以上、サンガ新社)、『ブッダが教える心の仕組み』(誠文堂新光社)、『ブッダに学ぶほんとうの禅語』(アルタープレス)、『成功する生き方─「シガーラ教誡経」の実践』(角川文庫)、『Freedom from Anger』(米国Wisdom Publications)など多数。