『サンガジャパンVol.3』特集「心と仏教」(2010年)
出版社 : サンガ
発売日 : 2010/9/25
単行本 : 340ページ
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特集「心と仏教」
仏教とはそもそも心を扱ったものであるが、それを科学的論理的に分析し、体系化したものが仏教心理学である。「仏教心理学」とは馴染みのある言葉ではないが、仏教の本質を語る重要な一ジャンルとして本書ではあえてこの言葉を使った。二千六百年前に生まれ現代にいたるまで連綿と続いてきた、心の精緻な科学である仏教心理学は、現代人の心を映し出すことが出来るのだろうか。
読み応えのある論考が満載の本特集。この特集が、心と仏教、現代人の心と仏教の関係を改めて考えることのきっかけとなれば幸いである。-
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目次
名越康文
「瞬間の心理学」としての仏教心理学香山リカ×アルボムッレ・スマナサーラ
対談「妄想と瞑想」橋爪大三郎
宗教は「心」をどのように扱ってきたのか?藤本晃
「心の本質」にせまる『ブッダの実践心理学』斉藤環
「我執」と精神分析井上ウィマラ
臨床現場における仏教瞑想の可能性藤田一照
「心理学・心理療法としての仏教」雑感松永太郎
アメリカの禅と心理学の邂逅稲葉小太郎
僕のトランスパーソナル・セラピー体験正木晃
ユングのマンダラ理解とその限界澁川祐子
簡略化する葬儀とグリーフケア想田和弘
『精神』監督・想田和弘の精神田口ランディ
あなたは病んでいる。私も病んでいる。だからそれで大丈夫。鈴木秀子
「心をどう育てるか」が、いま日本の一番の課題です宮崎哲弥
連載対談「今、語るべき仏教:浄土真宗は仏教か、超仏教か?」第二回 釈徹宗村井幸三
イオンの葬儀紹介サービスでお葬式が変わる?藤本晃
連載第三回 神通力って何?石飛道子
食べられて、食べる者は食べる佐藤哲朗
連載第三回 パーリ三蔵読破への道松永太郎
海外ブックレビュー:アメリカの医療・心理療法の新しい流れと仏教