『鎌倉仏教革命: 法然・道元・日蓮』
  橋爪大三郎[著]

4,400円(税込)
サンガ新社[刊]
2025年3月刊行

-
*クリックポストにてお届けします。

*複数冊をご購入し、まとめての発送をご希望の方は info@samgha-shinsha.jp までお知らせください。個別にご対応いたします。

-

紹介


鎌倉新仏教。

それは日本の近代化を準備した「革命」だった!

平安末期から鎌倉期にかけて、仏教の原理を掘り下げ、社会革命の火をつけた天才たちがいた。

農民を団結させ、日本人の精神をつくり変えた法然、道元、日蓮の知の格闘が世界的な文脈でよみがえる。

ヨーロッパの近代化を導いたのは宗教改革。

では、日本はなぜ、江戸から明治へとスムーズに近代化できたのか?

その答えは800年前の「鎌倉仏教革命」にある!

 

法然『選択本願念仏集』、道元『正法眼蔵』、日蓮『開目抄』――

彼らの思想は、政治権力や経済のメカニズムを超えたところで、仏教の原理を掘り下げ、新たな仏教のかたちを打ち立てた。

それは農民の共同体を基盤に、日本人の精神性を変革し、日本社会の近代化を準備したのだった。

西欧の宗教改革よりも300年早い近代の萌芽を、社会学者・橋爪大三郎が鮮やかに描き出す。

 

目次


第1部 法然

■第1章 法然以前

1・1 因果論

1・2 凝念大徳の『八宗綱要』

1・3 源信の『往生要集』

1・4 荘園から惣村へ

■第2章 法然

2・1 法然とは誰か

2・2 『選択本願念仏集』を読む

2・3 『選択本願念仏集』のロジック

2・4 念仏宗の衝撃

■第3章 法然以後

第2部 道元

■第4章 禅とはなにか

4・1 禅とはなにか

4・2 菩提達摩

4・3 恵可と禅問答

4・4 恵能と禅宗の確立

4・5 禅宗の「法脈」

■第5章 道元

5・1 道元という人物

5・2 道元のポスト仏教

5・3 『正法眼蔵』・現成公案の巻

5・4 『正法眼蔵』・仏性の巻

5・5 『正法眼蔵』・そのほかの巻

■第6章 坐禅原則主義のゆくえ

第3部 日蓮

■第7章 日蓮とは誰か

■第8章 日蓮のテキストを読む

8・1 天台の五時教判

8・2 『立正安国論』を読む

8・3 『開目抄』を読む

8・4 『観心本尊抄』を読む

■第9章 ポスト仏教革命

 

著者プロフィール


橋爪大三郎(はしづめ だいさぶろう)

1948年、神奈川県生まれ。社会学者。

大学院大学至善館特命教授。東京工業大学名誉教授。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。

著書に『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫)、『死の講義』(ダイヤモンド社)、『権力』(岩波書店)、『ふしぎなキリスト教』(大澤真幸氏との共著、講談社現代新書、新書大賞2012)、『おどろきのウクライナ』(大澤真幸氏との共著、集英社新書)、『げんきな日本論』(大澤真幸氏との共著、講談社現代新書)、『ゆかいな仏教』(大澤真幸氏との共著、知的生きかた文庫、[電子書籍版]サンガ新社)など多数。

 

上記内容は本書刊行時のものです。