アルボムッレ・スマナサーラ長老の著書『無常の見方』『苦の見方』『無我の見方』は、「無常・苦・無我」という仏教の根本思想「三相(さんそう)」を理解するための書籍として、多くの方々に読まれている名著です。

この3冊は、株式会社サンガから刊行していましたが、サンガの事業停止により、電子書籍の刊行がストップしていました。

しかし、サンガの版権を引き継いだ株式会社サンガ新社が、2022年11月に『無常の見方』『苦の見方』『無我の見方』の3冊を「電子書籍」として再刊行しました!



『無常の見方』『苦の見方』『無我の見方』の3冊で、「三相の見方」すべての解説がそろうことになります。


三相とは、一切の現象の真の姿を表す言葉なのです。一切の現象というのは、すべての生命や大宇宙の物質的な存在も入ります。このすべての現象の本来の姿、本質、本性が三相です。それは、無常・苦・無我の三つです。仏教の根幹をなす、大事な真理です。(アルボムッレ・スマナサーラ[著]『苦の見方』本文より)


電子書籍は「amazon kindle」「楽天kobo」「honto」などで販売しています。これからも、『無常の見方』『苦の見方』『無我の見方』が電子書籍でも長く読み継がれてほしいです。どうぞよろしくお願いいたします。

『無常の見方――「聖なる真理」と「私」の幸福』

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宮崎哲弥氏(評論家)推薦 !!
「無常」がいかにラジカルな世界認識か、論じ尽くした希有の書。
仏教に関心を持つすべての人に勧められる基礎論である。


生まれ落ちた瞬間から絶え間なく老いてゆくことが人生です。しかしその絶え間ない変化を、我々は見ません。物質も心も、一切の現象は一時的に成立しているにすぎません。存在は「無常」で成り立っています。何もかもが、瞬間瞬間違うのです。仏教では、物質は同じ速度で変化していくといいます。そしてすべての生命の心は、物質よりも速く、同じ速度で変化します。ブッダが発見した「無常」の本当の意味を明らかにして、日本人の無常観を根底から覆す、画期的名著。待望の新書化。

【本書の構成】
第1章    「ある」から生じる大失敗
第2章    それは「無常」ではありません
第3章    悟らなくても役に立つ
第4章    無常の世界の予測術第5章    死を認めれば幸福になる

『苦の見方――「生命の法則」を理解し「苦しみ」を乗り越える』

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ブッダの「苦」は「苦しみ」ではなかった!

「好きな人と出会うこと」は「楽しみ」です。
「好きな人と別れること」は「苦しみ」です。
そして、その両方こそが、お釈迦様が説いた
「苦(dukkha)」=「生命の法則」なのです。


「苦(dukkha)」は、お釈迦様が発見した「生命に関する真理」です。
それは、日本人がイメージする「苦しみ」とは、ニュアンスが異なります。
「苦しみ」も「楽しみ」も含めて、「命」そのものが「苦(dukkha)」なのです。
私たちは「楽しい」と感じるときもありますが、「楽しみ」には限界があります。
そして、「ある苦しみ」を「別の苦しみ」に変えることが、「生きること」の正体です。
この「苦(dukkha)」の真意を理解し、苦を滅する道を歩むことが仏道なのです。
――「無常」「無我」と並ぶ仏教の最重要語「苦(dukkha)」を、
既存のイメージを覆しながら、正しく理解するための一冊!

【本書の構成】
まえがき      仏教でいう「苦」とは、「苦しみ」ではなく「生命に関する真理」
第1章    生きることは本当に「苦」なのか
第2章    「苦」の正確な意味を知るために
第3章    生命の法則、苦(dukkha)
第4章    ブッダの苦(dukkha)、その真髄
第5章    七つの苦と五取蘊
第6章    苦(dukkha)を乗り越える第7章    実践・苦集滅道

『無我の見方――「私」から自由になる生き方』

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「自分探し」は もう、やめた!

「自分がいる」という実感があっても、
「自分」は、瞬間瞬間、常に変化しています。
つまり「自分」とは、「一つの流れ」があるだけなのです。


「本当の自分」を探し続け、「確固とした自我」を確立しようとする私たち。
しかし、お釈迦様は、「自我はない」「一切は無我である」と喝破されました。
もともと生命には「自分がいる」という実感があるものですが、
だからと言って、「絶対に変わらない自分」があるわけではありません。
様々な因縁によって瞬間瞬間に変化する「自分という流れ」があるだけです。
この無我の真理を発見することで、私たちは世界の役に立つ人間に成長し、
そして、執着をなくし、解脱という自由に近づくことができるのです。
――現代人が「無我」を深く理解し、苦しみから抜け出すための必携の書!

本当の「アイデンティティ」とは何か?
私たちは、ありもしない自我、永遠不滅で絶対に変わらない魂という妄想概念にしがみついてはいけないのです。これが人間だと言える確固とした実体があるという先入見に寄りかかることなく、「自分という流れ」をしっかり管理して、自分にも他人にも役に立つ人間にならなければなりません。そのために自分の道を探すのが、本当の「自分探し」です。自分の、そして他人の役に立つための方法こそが、自分の本当のアイデンティティとなるのです。(本文より)

【本書の構成】
序    章    私たちはなぜ無我を学ぶ必要があるのか
第1章    「無我」の理解を困難にするもの
第2章    「無我」が理解できない理由――仏教的な見解
第3章    「無我」という真理の発見
第4章    「無我」だからこそ人は善く生きられる
終    章    自我論は便利な道具