アルボムッレ・スマナサーラ

【スマナサーラ長老に聞いてみよう!】 

    皆さんからのさまざまな質問に、初期仏教のアルボムッレ・スマナサーラ長老がブッダの智慧で答えていくコーナーです。日々の生活にブッダの智慧を取り入れていきましょう。今日のテーマは「惛沈睡眠」です。

[Q]

   長老の本を読んでいたら、「惛沈睡眠」という言葉が出てきました。普通の睡眠はいいが、惛沈睡眠は良くないということで、早く気づいてやめたほうがいいというお話でした。惛沈睡眠がどういうものかよくわからないので気づくことができません。どういうものか教えてください。

[A]

■惛沈睡眠は怠けに似ている

「惛沈睡眠」は怠けることによく似ていると憶えてください。やる気がなくて、ダラダラと怠けてしまっている状態に似ています。
    くたくたに疲れて眠る場合は気分が良いのですが、「寝たい、寝たい!」と思って眠る場合は、気分が悪くなります。脳の中で何か暗い気持ちになって、膜が張ったような感じになるのです。惛沈というのは心が動かない状態です。勉強する時もこの状態が出てきますね。惛沈の膜が張ってしまうと、授業でも先生の声は聞こえているけどやる気が起きない。早く授業が終わって欲しいとか、そういう気分になった時は惛沈睡眠の状態なのです。惛沈睡眠に気づくために、以上のポイントをよく理解してください。



■出典  『それならブッダにきいてみよう:ライフハック編』 

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