人間がどうやって生きていくべきかという問題は、理性の働きに還元できない。理性のなかで考えていく必要はない。言葉のなかで考える必要さえ、ない。そうするとパラドクスはなくなって、仏に近づけるかもしれない。
 


橋爪大三郎(東京工業大学教授・社会学者)
(サンガジャパンVol.3 「宗教は『心』をどのように扱ってきたのか?」)
※肩書は掲載時