ひとの「からだ」を診ることは、そうした遥かなる宇宙的な流れで途切れることなく続いて生きたいのちの流れを感じながら診る(観る)ことであり、六○兆の細胞が調和的に存在している背後の力を感じることでもある。


稲葉俊郎(東京大学医学部付属病院循環器内科助教)
(別冊サンガジャパンVol.4 「いのちの歴史と未来の医療」)
※肩書は掲載時