【スマナサーラ長老に聞いてみよう!】
皆さんからのさまざまな質問に、初期仏教のアルボムッレ・スマナサーラ長老がブッダの智慧で答えていくコーナーです。日々の生活にブッダの智慧を取り入れていきましょう。今日のテーマは「幸せ」です。
[Q]
SNSで「いいね!」されたいとか、フォロワー数を増やしたいというのは、つまりは幸せになりたいということとイコールだと思うのですが、「幸せになりたい」と純粋に思えない時がたまにあったりします。
[A]
■幸福のために協力して生きるのが生命の法則です
そんな時は、自分自身をすごく否定的に見ているのです。過去の失敗などを思い出して妄想するなどして、心が自己破壊方向に回転していて、内向きになっているのです。
パソコンだったらフリーズして動かなくなっているようなものです。プログラムが引っ掛かってしまって、カーソルがずーっと回転している状態ですよ。だから直ちに再起動して、そのプログラムを削除しなくてはいけません。元の明るい方向に戻らなくてはいけないのです。
他の生命に役に立つ、喜ばれるようなデータをそれぞれの生命が発信しなくてはいけないのです。そのデータのヒット数が増えると自分が幸せになります。それだけです。生命は互いに協力し合って生きているのですから、それを最初から否定してはいけません。仲の良い友達とご飯を食べると楽しいでしょう? 最高の食材を使っても、ひとり自分の部屋で調理して作って食べているならそれほど楽しくないですね。いくら物質を身体に取り込んでも、それだけではエネルギーや栄養が足らないのです。なぜみんなで食べると良いかというと、そこに生命の関係があるからなのです。心を介した生命どうしの関係性からも、たくさん栄養が入ってくるのです。これは生命普遍の法則です。生命は互いに協力し合って生きているのだから、自分の幸せを否定するのはそれを断ち切るようなものなのです。
生命の法則を頭から否定することに、仏教では「無明」と言います。わかりやすい単語で言えば「無知」です。それは、不勉強で知識が無いという事とは違って、もっと根本的な無知なのです。つまり、頑なな自我の錯覚に囚われているということですね。そうやって、自分の事しか考えていない状態では、本当の幸せは訪れないのです。
■出典 『それならブッダにきいてみよう: こころ編5』
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