アルボムッレ・スマナサーラ

【スマナサーラ長老に聞いてみよう!】 

    皆さんからのさまざまな質問に、初期仏教のアルボムッレ・スマナサーラ長老がブッダの智慧で答えていくコーナーです。日々の生活にブッダの智慧を取り入れていきましょう。今日は寺庭夫人の疑問にスマナサーラ長老が答えます。

[Q]

    寺に嫁いだ者です。日本仏教や日本の僧侶に対するさまざまな非難を聞くと、女性が寺にいることに疑問を感じてしまいます。どう考えればいいでしょうか?

[A]

■女性の働き無しに日本のお寺は成り立たない


    人から批判されることをいちいち気にしていたら、私なんか活動できませんよ。かつて日本に、テーラワーダ仏教徒なんか一人もいなかったのですから。「大乗仏教の国で何をしているのだ」と散々批判されました。
    それはともかく、日本のお寺で檀家さんたちから信頼されているのは、住職ではなくて奥さんの方です。檀家さんたちは困ったことがあると、住職ではなくまずお寺の奥さんに相談するのです。女性の働き無しにもう日本のお寺は成り立たないですよ。ですから「寺に女性がいていいのか」などと、いちいち悩む必要はありません。
    女性は男なんかよりいとも簡単に、人の役に立つことができます。例えば女性は平気で人を怒鳴りつけることができますね。これって男にはできないことです。ギスギスしがちな人間社会で、潤滑油になって人々に安らぎを与えられるのは女性です。その女性が自分の能力を使わないと社会が壊れてしまいますよ。お寺にいる奥さんは、みんながお寺に来たら安らかに過ごせる様に、雰囲気作りをして欲しいと思います。そうやって女性としての能力を活かした仕事をして、お寺を盛り立てるように頑張ってみてください。


■出典   https://amzn.asia/d/0luPF3q

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