社会学的に見ると、仏教の場合には、ものすごくラディカルに世俗の社会に対してアンチテーゼのポジションをとったがために、かえって世俗社会を全面肯定してしまう、というような構造になっている。


大澤真幸(社会学者)
(サンガジャパンVol.10橋爪大三郎氏との対談「ふしぎな仏教」)