我々がすべきことは、根本に横たわる錯覚を乗り越えること。言葉によって、客観的に存在する世界があると思い込んでしまったけれど、それが思い込み、錯覚だとわかったとき、本当の自分がいるのはいったいどこ?    はい、当然世界の外だった。世界ができ上がる前の話だから、世界の中にはいない。


山下良道(鎌倉一法庵住職)
(サンガジャパンVol.34 「令和の時代の『仏教3.0』(2)」)
※肩書は掲載時