アルボムッレ・スマナサーラ(初期仏教長老)



様々なかたちの最期があるなかで、安穏に満ちた看取りの場をつくっていくために大切なことはなんでしょうか。初期仏教長老のアルボムッレ・スマナサーラ長老に、まず「死とは何か」ということをあらためて教えていただきながら、看取る人がどのように逝く人に接していけばよいのか、どのような看取りの環境を作っていけばよいのかについて、お釈迦様の教えをもとに教えていただきます。


第5回    死ぬことは悲しいことではない


■元気な時から死ぬ準備をしておく

──今までのお話から、「変化を受け入れられるような意識を日頃から持ち、自分に死が訪れた時には変化が訪れたということで、それを淡々と受け入れる」ということが大切だとわかりました。