心は一瞬も留まらず、重さ固さも色も形もなく、空間を1立方ミリメートルさえも占めません。そのくせ、やたら強情で決して途絶えることなく、ただ瞬間ごとに生滅を繰り返しながら「知る知る知る知る」と、絶え間なく認識する連続が、「心がある」状態なのです。
 


藤本晃(誓教寺住職)
(サンガジャパンVol.3 「心の本質にせまる『ブッダの実践心理学』」)
※肩書は掲載時