おいしい料理は、おいしい味だから、おいしいのでしょうか。失敗した料理ですら、食べる時に、その背景が、作り手の努力が浮かびさえすれば、その苦い過程すらも味わい深い料理に変化します。


三砂慶明(梅田蔦屋書店人文・古書コンシェルジュ)
(サンガジャパンVol.35「『おいしい』ことは悪なのか?」)
※肩書は掲載時