私はなにかに「帰依」したいとは思わない。生きるということは、自分に帰依していくことだと思っている。じゃあ自分とはなにかと言えば、自分はここにない。自分は他の誰か、他の生物、そして死者たちとの関係性の中に生起してくるものだ。


田口ランディ(作家)
(サンガジャパンVol.5「死と仏教」)
※肩書は掲載時