スリランカの森林僧院「ナーウヤナ森林僧院」住職のアリヤナンダ長老によるゴールデンウイークに開催される瞑想リトリートのご案内です。
通算3回目の開催とのことです。

■スリランカ森林僧院の瞑想の伝統

昨年のリトリート中に、仏教研究者のスナンダこと川本佳苗さん(に通訳をいただき、サンガ新社でインタビューしました。スリランカの森林僧院の伝統や、アリヤナンダ長老の師でありスリランカの高僧アリヤダンマ長老とパオ・セヤドーの交流など、貴重なお話をいただきました。
アリヤナンダ長老はパオ長老のメソッドを指導されるのですがその理由を以下のようにお話しいただきました。

    我々のスリランカの森林僧院の伝統というものは、退廃していた時代がありました。あまり森林で修行が行われず、組織立っていなかったのです。そのため1951年にジナワンサ(Jinavaṃsa)長老が森林僧院の指導者となって僧院を運営し修行に励みました。ジナワンサ長老は修行を体系化し、戒律を厳守した法でもって森林僧院を運営したのです。サマタ瞑想やヴィパッサナー瞑想の修行も体系化しました。
(中略)
    アリヤダンマ長老は様々な瞑想法を研究した人でした。最初はマハーシ瞑想法を、それからミャンマーのパオ長老の瞑想法を知る機会を得ました。
    最終的にアリヤダンマ長老はパオ瞑想法のほうが私たちの伝統に適してもっと合っていると理解し、かつパオ長老と親しい関係を築くようになりました。1995年、アリヤダンマ長老と私はミャンマーのモーラミャインにあるパオ僧院に出向き、1年間ほど瞑想体系を学んだのです。そうしてスリランカに戻り、私たちはパオ方式の瞑想法の指導を開始しました。
(2023年「WEBサンガジャパン」インタビューより)


リトリート全日程の通訳は昨年に引き続き、川本佳苗さん(https://tinyurl.com/3uy9s423です。
パオ長老(パオ・セヤドー)の瞑想法(パオ・メソッド)の瞑想指導を受けられる貴重な機会と思いますので、ご興味ある方は参加を検討されてはいかがでしょうか。

■法話と瞑想ガイダンスの動画

過去2回、2019年と2023年のリトリートの法話と瞑想ガイダンスの記録動画が、下記のページから視聴できます。
https://jtriplegems.amebaownd.com/pages/2875081/page_201905151258  

■開催要項

日時 :2024年4月29日(15時集合)~2024年5月5日(昼食後解散)(6泊7日)
場所:里見館 〒299-2223 千葉県南房総市高崎1417
会費:8,700円/泊
定員:35名(男女不問)

主催:Japan Triple Gems Association
【E-mail】jtriplegems@gmail.com
【HP】https://jtriplegems.amebaownd.com/

※リトリートの詳細および申し込みはこちらをご覧ください。
https://drive.google.com/file/d/1Q7VK-TKnVpykcnN9Ml7TeAbj8ci_d8gt/view 

全日参加でも、部分参加でもOKとのことです。
日程の前半は残数僅少とのことですが、後半はまだ余裕があるそうです。

【アリヤナンダ長老プロフィール】

アリヤナンダ長老プロフィール.jpg 114.79 KB
アリヤナンダ長老
Angulgamuwē Ariyanandhābhidhāna Mahāthēra
アングルガムウェー・アリヤナンダービダーナ・マハーテーラ。
スリランカのナーウヤナ僧院の住職。1964年2月27日、スリランカ生まれ。大学卒業後、エンジニアとしてスリランカの大手企業に就職するが、28歳のときアリヤダンマ長老のもとで出家して僧侶となる。1995年、師匠のアリヤダンマ長老等とともにミャンマーに渡り、パオ瞑想センターにてパオ式瞑想の全プログラムを約一年間で終了。パオ・セヤドー(パオ長老)より瞑想指導者としての承認を得る。1997年、スリランカに戻り10人の僧侶と共にナーウナヤ森林道場(NāUnaya Aranya)に僧院を建設。現在ナーウナヤ森林僧院には300人を超す各国の修行者が止住し修行する。英語での話法と瞑想指導には定評があり、マレーシア、中国、オーストラリア、スウェーデン、インドネシアインドネシア、シンガポールなど各国で指導している。

「【日本語字幕】スリランカ    ナーウヤナ仏教森林道場」