怒りの背景に、さまざまなものが見えてくるが、一番根底にある大問題は、人間が巨大な感情を持っていて、その感情に翻弄されており、翻弄されたままで一生を終えてしまう、ということではないか?    それこそが、あらゆる悲惨な状況をつくっているんじゃないか?


名越康文(精神科医)
(サンガジャパンVol.3 「『瞬間の心理学』としての仏教心理学」)
※肩書は掲載時