永沢哲(宗教学者)
チベット仏教を研究する宗教学者である永沢哲先生に、チベット密教の経典として有名な『チベットの死者の書』(バルドトゥドゥル)の本質、看取りの時における慈しみの実践についての解説いただくとともに、「死に逝く修行者への助言」に基づき、死に逝くときの準備について実践も交えながらお話しいただきます。
第2回 光と投影
■仏性=青空+太陽
死は、存在の本質に触れる機会だと申し上げましたが、チベット仏教において、人間や生命の本質、あるいは心の本質はどのように理解されているのでしょう。