性の営みは、人間の本能に基づく行為であり、それを禁欲するということは、人間にしか見られないことである。その点で戒律を遵守することは、生と死のくり返しという生物の営みから離れることを意味する。


島田裕巳(宗教学者)
(サンガジャパンVol.15 「戒律の宗教と法の宗教」)
※肩書は掲載時