「自我」などというものは、とりあえず鏡像段階以前の幼児には存在しないし、睡眠中にも泥酔したときにもうまく機能しないし、死期が近づけば混濁する。だから、それを生命活動の中心に据えることはできない。


内田樹(思想家・武道家)
(サンガジャパンVol.11 「身体と瞑想」)
※肩書は掲載時