凶悪な事件があったら、「私はあんな人間とは違う」、そう言いたくなります。しかし、自分がその状況に置かれていたら、同じことをしていたかもしれない。そう思えないと他者を理解することはできないし、人間というものもわからない。


岸見一郎(哲学者)
(サンガジャパンVol.33    「『今、ここ』を生きる勇気」)
※肩書は掲載時