過度の夢や希望は、意識の焦点をつねに未来へと引きずって行ってしまい、むしろ「今」の、生き生きとした「純粋経験」のプロセスを貧しくしてしまうのだ。


蛭川立(明治大学情報コミュニケーション学部准教授)
(サンガジャパンVol.18 「心物問題の形而下学に向けて」)
※肩書は掲載時