「機」とは現在でも、過去でも、未来でもない時間のうちに立つということである。「石火の機」という禅家の用語がある。火打ち石を打つことと火花が散ることが同機することである。


内田樹(思想家・武道家)
(サンガジャパンVol.11 「身体と瞑想」)
※肩書は掲載時