アルボムッレ・スマナサーラ

【スマナサーラ長老に聞いてみよう!】 

    皆さんからのさまざまな質問に、初期仏教のアルボムッレ・スマナサーラ長老がブッダの智慧で答えていくコーナーです。日々の生活にブッダの智慧を取り入れていきましょう。今日のテーマは「自然災害について」です。

[Q]

    自然災害は、どうにかなりませんか?
 
 
[A]

■放っておきましょう

    雨が降ったり止んだりすることはどうにかなりますか?    雨が降る時は降りますね。私たちに管理できない余計なことは管理しようとしてはいけないのです。我々にできることは身を守ることだけです。ですから、雨が降って欲しくない、雪が降って欲しくない、地震が起こって欲しくないとか、そう思う事自体が不幸の原因になるのです。
「自然に起こるものは勝手に起きなさい、誰が気にするものか」と、放っておく態度を取らなくてはいけないのです。「雨が降るなら降れ、私は傘をさします」という態度で幸福に生きましょう。ものすごい猛暑に見舞われたら「あっそう、では私は水を浴びます」と身を守る。コントロール不可能な出来事に対しては「そんなこと気にしない」と、そのように自分自身の幸せを壊さないように気をつけるのです。
    例えば二人でいて、二人ともお腹が空いているけど食べ物はおにぎり一個しかない。その時は、一個のおにぎりを半分に分けて二人で食べる。あとは水をいっぱい飲んでしのぐ。それで「これで良かった」と喜べばいいのです。そうやって、その場その場で私たちは幸せを作るのです。要するに、何にも文句を言わないこと。自然災害なんかは放っておきましょう。


■出典       『それならブッダにきいてみよう:ライフハック編」 

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