菩薩は、ふつうの人々とともに歩むので、自らの煩悩を完全になくしてしまうことはありません。自分も、煩悩の荒海に投げ出されながら、そこでおぼれずに、人々を救わなくてはならないのです。ですから、煩悩をよくよく抑え込んで、よく耐え忍ばなくてはなりません。


石飛道子(北星学園大学非常勤講師)
(サンガジャパンVol.6 「菩薩のお話し」)
※肩書は掲載時