気づきを間に合わせて、煩悩にはまり込むことがないようにし、「ただ、知る」で在りつづける。それが目指すところであり、そのまま死を迎えられたら、その次の生はないということです。それが、タイの輪廻観と言ってよいでしょう。


浦崎雅代(タイ仏教翻訳家・通訳)
(別冊サンガジャパンVol.4 「開かれた死によって生きる豊かさと出会う」)
※肩書は掲載時