私という、この凡夫はどこまでいったって、仏から見たら必ずマイナスの領域にある。どんなにあがいても、凡夫の私はマイナスの領域から出られない。けれども、それに気づいてしまった。それに気づかせてくれた力は何か。それこそ仏の覚りのおかげで、気づいているのです。


ネルケ無方(曹洞宗僧侶)
(サンガジャパンVol.33.「さようなら、安泰寺[前編]」)
※肩書は掲載時