『瞑想と意識の探求』事前予約クラウドファンディング、開催2週間で100人の方にご支援いただき、100冊を超えるご予約をいただきました。ありがとうございます!
4月3日まであと30日間、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
本書のサブタイトルは「一人ひとりの日本的マインドフルネスに向けて」です。この日本的マインドフルネスとは何か。本書を貫く大きなテーマですが、熊野先生の考える日本的マインドフルネスのヒントは鈴木大拙の『日本的霊性』にあるのです。本書では序章で詳しく語られますが、先日のイベントで改めてお話にただいたので、採録します。
鈴木大拙『日本的霊性』について
2017年のインタビューで、鈴木大拙の『日本的霊性』のお話をしました。今から思うとちょっと不思議な感じだったかもしれないですが、世界に行き詰まりを感じていたんですね。この時は新型コロナウィルスのパンデミックの前ですけれども、「ちょっとやばいんじゃないか」と考えていました。特に日本人にとってやばいんじゃないかと。
日本人、我々はルーツを見失ってしまっている。この世界がこれから突っ込んでいくところは、日本人がルーツを失ったまま乗り切れるわけがないじゃないかと、そういう予感がありました。そういう時に鈴木大拙が『日本的霊性』を読みました。大拙がこの本を書いたのは、第二次世界大戦の日本の敗戦前です。その時、この戦争は絶対負けると確信した上で、「日本的霊性」というものを語り継いでいかなくてはいけないという意識で書かれました。日本は戦後教育の中で日本的霊性を完膚なくゼロにされてしまった。そして今の状況がある。
例えば、わたしたちは英語を使いますが、私は論文を書くのなら英語で書かなきゃ意味がないと今でも思っています。授業も全部英語でやってもいい、英語で勉強し、考え、世界ともコミュニケーションをとる。それが当たり前という環境でここまできました。しかし、「本当にそれでいいのか」ということをですね、ふと思ったんですね。ふと思ったんです。
そして、大拙の問題意識に戻らなくてはならないのではないか、そういう思いがあり、そこからこの本の対談は始まったんだと思います。
(熊野宏昭)
動画を公開中です!
2月18日夜に開催したキックオフイベントの動画を公開しています。
熊野先生より各対談者の先生方へのコメント集となっていますので、ぜひご覧ください。
クラウドファンディングは4月3日(日)23時59分までです。
皆さま、どうぞよろしくお願いいたします!