解脱って。
目指して得られるものなのだろうか。

そんな想いで参加した、3回に渡る講座。

学会等でお世話になっているウィマラ先生。今回は竹倉先生、島薗先生との対談含め、マインドフルネスをより深く理解することができました。

実利的マインドフルネスが社会で流行る中、マインドフルネスは間違いであるがの如く扱われることもありました。
でも、今はマインドフルネスをちゃんと実践していると、セルフコンパッションも高まり、自動的に悟りの道に入るのでは?という流れもあります。分け隔てなく、偏見を捨てて、しっかり学びたいですね。

竹倉先生との対談の中で、ウィマラ先生が無明により業を作ることを、フロイトの反復強迫と隠蔽記憶と重ねて説明してくださって、なるほどなぁと納得。間主観的観察についてしっかり捉えているところに痺れました。
また、五蘊を観察し、私という仮想現実を見極めて、それらを使いこなすというポイントは、まさに、人と人とが織りなす、転移と逆転移を使いこなすようで、私という小さな宇宙とあなたという小さな宇宙が交わる、エネルギーの交流を感じました。
カウンセリング内に起こる宇宙のシンクロ。
輪廻、というと、今世の始まりと終わり、と考えてしまうけど、私達は常に生まれて消えてを繰り返している。
私はそんなことを、感じながらワクワクしました。

島薗先生との対談では、社会全体を捉えての対談。
クリスチャンとして生きてきた私には、島薗先生の視点は、肌馴染みがよく、懐かしさもありました。
また、日本における密教には、実は慈悲の実践、菩薩行が重要視されていたこと、修験道も密教と関わりが深いことなど、最近ブータンのお坊様から口伝を受けた私にとり、なかなか興味深いものでした。

「菩提心はテーラワーダではあるとされているのですか?」

と、個人的に質問したら、ウィマラ先生が、
「どっちでもいいんじゃない?対人で、涙がなんか出てきたら、それでいいんじゃないかな。」
(先生の、たくさんの言葉の中から一部取り出してみた)
と答えてくださり、どこか知識に支配されて、智慧がなかった私を導いてくださいました。
島薗先生は、
「こんな夜に、菩提心があるかないか悩んで学んでるだけで、菩提心でしょ。」
と笑ってくださいました。

あぁ。なんて温かい。安心。

オンラインサンガでホカホカでした。

シンプルに、なれたらいいな。
日々を軽やかに。

感謝です。