アルボムッレ・スマナサーラ

【スマナサーラ長老に聞いてみよう!】 

    皆さんからのさまざまな質問に、初期仏教のアルボムッレ・スマナサーラ長老がブッダの智慧で答えていくコーナーです。日々の生活にブッダの智慧を取り入れていきましょう。今日のテーマは「良い友達の作り方」です。

[Q]

    ろくな友達がいません。良い友達の作り方を教えてください。

[A]

■自分の与えられるものによって友達が決まる


    友達というのは、自分が何か貰いたいからつくるものでしょう?    だから友達を選ぶのは大切な仕事ですよ。何かを貰うために自分が持っている何かを与えているはずなのですが、薬が欲しい時に毒をくれるような友達は迷惑ですね。そういうと取引のように聞こえるかもしれませんが、友達というのは「仲が良い」という〝こころ〟のやりとりなのです。モノのやりとりだったらコンビニの店員さんも友達ですよ。だから、悪い性格を与えてくれる相手は避けた方が無難です。
    良い友達をつくる秘訣があります。「自分は相手に何を与えているだろうか?」と考えてみてください。あまり良くないことを与えているならそれを喜んで受け取るのは悪人です。もし自分が盗みのテクニックを教えてあげたなら友達は盗人になるでしょう。そういうことに興味のある連中しか寄ってこないのです。
    友達にできる人は、自分の与えられるものによって決まっています。良い友達が欲しければ清らかな心でいることです。知識があって理性的、さらに優しく明るい性格を持ち、それを他に与える。その性格を受け取ってくれるのは良い友達です。慈悲を実践すればいくらでも良い友達が現れると思います。


■出典   それならブッダにきいてみよう: 人間関係編1 | アルボムッレ・スマナサーラ | 仏教 | Kindleストア | Amazon

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