アルボムッレ・スマナサーラ

【スマナサーラ長老に聞いてみよう!】 

    皆さんからのさまざまな質問に、初期仏教のアルボムッレ・スマナサーラ長老がブッダの智慧で答えていくコーナーです。日々の生活にブッダの智慧を取り入れていきましょう。今日のテーマは「なぜ男性の犯罪者が多いのか?」です。

[Q]

    事件のニュースを見ていると、たいてい男性が殺人や放火といった事件を起こしているように感じます。女性はあんまり見ません。
    なぜ男性は女性にくらべて事件や問題を起こしやすいのでしょうか?    ひきこもりやニートも男性が多いように感じます。


[A]

■男には暇がありすぎ

    統計学的に犯罪者はだいたい男ですね。これは何故なのかという話ですが、暇があり過ぎなのでしょう。逆に女性には暇が無いのです。女性は遺伝的に生命を育てなくちゃいけません。それは時間がいくらあっても足りない仕事でしょう。母親が「じゃ明日はお母さん休みますよ」とはいかないですから。子供にご飯を作って食べさせたり、面倒を看ないといけないから、犯罪に気持ちが向かう暇が無いのです。でも、女性からそういった他の生命の世話をする仕事がなくなると、男より一万倍も怖い存在になるんですけどね。統計的には少ないけれどたまにいるのです。そして凄く怖いのです。
    男は暇なので、貪瞋(とんじん)痴(ち)(むさぼり、怒り、無知の三毒)を使う余裕や時間がいっぱいあります。ニートは無智、妄想、怠け、感情ですね。やはり暇があるのでそれを使ってしまうのです。男には暇がとても危険なのです。暇が無い男性は悪いことをしません。子供がいるなら、子育ての六十〜七十パーセントを父親に任せてしまえば立派な男になります。元々その能力が無いので、努力して凄い力を発揮するのです。
    たまたま公園で見たのですが、母親と子供だとお母さん達同士はぺちゃくちゃ喋って子供のことを見ようともしないし、子供は子供で勝手に遊んでいます。なぜなら母親は生活のプロだから余裕があるんですね。父親が子供を連れて遊びに来ると、彼らの目は一秒たりとも子供から外れません。ずーっと見ているのです。子供も他の子供と遊ぶだけじゃなく、お父さんも遊びに加えたりするからくたくたに疲れるでしょう。暇が無いのです。このように時間は大事なことに使ってください。仏教の世界では悟った人の数は男性の方が圧倒的に多いでしょう。暇を有効活用しているからです。そういう訳なのです。やはり遺伝的に違うのですね。
    出家中の女性達が何をしているかというと生活の管理をしているのです。料理の担当やら、後片付けやら、在家の時と変わりません。男達も女性は生活のプロだからと任せてしまうのです。瞑想する時間が無くなってしまうし、それは悲しいことです。
    いろいろな瞑想道場を見て回りましたが、やはり女性の修行者が雑用仕事をしていました。どうしてもそうなってしまうのか、ジッとしていられないようです。とにかく女性が面倒を看ることになっちゃうんですね。
    なので、男性のみなさんは暇を有効に使ってください。そうでないと大変なことになります。 



■出典    『それならブッダにきいてみよう: ライフハック編2』
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