【スマナサーラ長老に聞いてみよう!】
皆さんからのさまざまな質問に、初期仏教のアルボムッレ・スマナサーラ長老がブッダの智慧で答えていくコーナーです。日々の生活にブッダの智慧を取り入れていきましょう。今日は「悪夢を見ないようにするためにはどうすればよいか」という相談にスマナサーラ長老が答えます。
[Q]
悪夢を見ないようにするには、どうすればいいですか?
[A]
■慈しみで眠りにつきましょう
夢の中でも心は汚れます。夢の中で悪いことをしても悪行為になります。また困ったことに、それは管理できません。夢だから現実とは違うと言っても、同じ思考の流れなのです。
そういうことで、寝る前には「私は幸せです。すべての生命にも幸せになって欲しい」と眠りにつくまで慈悲の実践をするようにしてみてください。自分に合った言葉でも構いません。例えば「みんな幸せになってほしい」「みんな私の友達だ」「みんな同じ命だ」「差別なく生命はみんな豊かで幸せでいてほしい」とか、そういう慈しみに関わる思考をしてください。そうしてだんだんと眠りに入っていくのです。そのまま寝て夢を見たとしても、すごく気分の良い、精神的に安らぎを感じる夢に変わります。慈しみの心で眠るならば悪夢は見ません。
明日は何を食べようか? どこに買い物に行こうか? などとくだらないことを考えるのは止めて、清らかな心で眠りについてみてください。
■出典 『それならブッダにきいてみよう:ライフハック編1』