誰かに敵対心を抱くとき、ぼくは決まってその人の名前の由来を考える。親やその人を大切に思う人たちが、祈りを込めて与えたその名のことを。ずっと昔に付けられた彼・彼女の名を通して、ぼくらは共通の願いに招待されているのだ。それを無視するわけにはいかない。


島田啓介(翻訳家、精保健福祉士)
(サンガジャパンVol. 28 「マインドフルネスを歩く    第二回」)
※肩書は掲載時