【1/15(土)13時】岸見一郎先生「いま必要な真の「怒り」とは?」開催!

サンガ新社代表の佐藤由樹です。昨年は「株式会社サンガ」の事業停止から「株式会社サンガ新社」の設立と、目まぐるしい1年でしたが、おかげさまでサンガ新社として、2022年をスタートすることができました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、2022年1月15日(土)に、岸見一郎先生によるオンラインセミナー「いま必要な真の「怒り」とは?」を開催します。

このセミナーは、2021年10月に河出書房新社から刊行された岸見一郎先生の著書『怒(いか)る勇気』の刊行記念として開催します。

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もしかしたら、ここで疑問を持たれる方がいるかもしれません。

なぜスマナサーラ長老の『怒らないこと』(サンガ新書→だいわ文庫)などに関わってきたサンガ新社が、『怒る勇気』をテーマとした岸見一郎先生のセミナーを開催するのでしょうか?

実はそれには理由があります。


2019年『サンガジャパンVol.33』岸見一郎先生インタビュー

私が岸見先生に始めて出会ったのは、2019年6月です。
『サンガジャパンVol.33』特集「人間関係」の取材をお願いし、岸見先生の京都の書斎におうかがいして2時間ほどお話を聞かせていただきました。

そのインタビューは、「「今、ここ」を生きる勇気―アドラー心理学に学ぶ「対人関係の問題」の乗り越え方」というタイトルで、『サンガジャパンVol.33』に掲載されています。

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この取材の後、私は岸見先生にご著書の執筆をお願いました。
その岸見先生にお渡しした企画書のタイトルは、『怒らない勇気』でした。

岸見先生のご著書を読むと、怒りの感情は問題解決の手段として有効ではないことが繰り返し述べられていました。そして、「怒るのではなく、言葉を使った対話が重要である」ということを、岸見先生はさまざまなかたちで書かれています。

また、サンガではアルボムッレ・スマナサーラ長老の『怒らないこと』を出版するとともに、仏教の出版社として「怒りを手放すこと」を繰り返し提案してきました。

そうであれば、岸見先生のお考えも、サンガの仏教的なスタンスも「怒らない勇気」というテーマで一致するはずだ――そう考えて、自信をもって岸見先生に企画書をお渡ししたのです。

しかし、岸見先生のご返答は意外なものでした。


「気分的な怒り」ではない、「公憤」としての怒り

そのときの私の提案へのお返事について、岸見先生は『怒る勇気』の「あとがき」で少し触れられているので引用します。


私は『怒る勇気』なら書けるという返事をした。怒りといっても「私憤」や「気分的な怒り」ではなく、「公憤」としての怒りであり、何も語らない、行動しないのではなく、世界を変えていくための勇気をどうしたら持てるのかを書いてみたいという私の構想を受け入れてももらえた。(岸見一郎[著]『怒る勇気』「あとがき」より)


「怒らない勇気」から「怒る勇気」へ。あまりに正反対のテーマになるわけですから、お返事をいただいたときは少し戸惑いました。

しかし、想いを巡らせてみると、これまで「怒り」をテーマとして扱うなかで、次のような意見をいただくことが、よくあったことを思い出しました。

「いくら『怒りは良くない』といっても、怒らなくてはいけないときはあるのではないか?」

このような疑問を持つ方々もたくさんいらっしゃいます。だとすれば、単に「怒らない」ということを提言するだけでなく、岸見先生の「怒る勇気」を刊行することで、「怒り」の問題をより成熟したかたちで扱うことができるのではないかーーそう考えるようになりました。

こうして私は岸見先生に『怒る勇気』のご執筆をお願いし、2021年3月を刊行目標にして制作を進めていったのです。

しかし、私にとって忘れられないあの日がやってきました。2021年1月27日。株式会社サンガは事業停止となり、破産手続きに入ることになったのです。

私は株式会社サンガを即日解雇となり、『怒る勇気』をサンガから刊行することはできなくなってしまいました。


『怒る勇気』 河出新書として刊行!

私は、「サンガで刊行できなくても、この『怒る勇気』を世に出さなければ」と思い、さまざまな声掛けをしていきました。そんななか、縁のある方々のたくさんの支えによって、河出書房新社さんから本書を刊行していただけることになりました。

サンガの破産という困難な状況の中、最後までご執筆いただきました岸見一郎先生、また、細部にわたり丁寧に編集し『怒る勇気』を刊行していただきました河出書房新社の編集担当の尾形龍太郎さんには、深くお礼申し上げます。

このような物語を越えて、サンガ新社では、2022年1月15日(土)13時より、岸見一郎先生によるオンラインセミナー「いま必要な真の「怒り」とは?」を開催できることになりました。

「怒り」とは何か?
「怒らないこと」と「怒ること」の正反対の問題をどう考えればいいのか?    「私憤」と「公憤」の違いとは?
「正しい怒り」は本当にあるのか?

仏教になじんできたサンガの読者の方々からは、質問してみたいこともたくさんあると思います。

セミナーの最後には質疑応答の時間も設けていますので、岸見先生に疑問をなげかけながら、「怒り」について深く考える有意義な時間にしていこうと思います。

ぜひお気軽にご参加ください!