サンガ新社では、サンガから刊行していたアルボムッレ・スマナサーラ長老の著書を電子書籍で順次刊行しています。

今回は2023年6月15日に刊行した電子書籍新刊2冊をご紹介します。
電子書籍は「Amazon kindle」「楽天kobo」「honto」「DMMブックス」などの電子書籍書店で販売しています。各電子書籍書店の購入ページへのリンクもご案内しますので、ぜひご覧になってみてください。


『道徳ロボット:AI時代に欠かせない「幸せに生きる脳」の育て方』

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◎電子書籍販売ページ








人間の脳は「不幸になる道」を選ぶように初期設定されていた――
道徳で脳のプログラムを「幸せになる道」を選ぶ設定に変える!


「道徳ロボット」の研究者・鄭 雄一教授との特別対談も収録!

AIが発達し、善悪の判断ができる「道徳ロボット」の開発が進む現代において、人間が目指すべき「脳の成長」が、最先端の科学と仏教から明らかになる。

【内容紹介】

◆第1部    道徳は幸せに生きる道 ― 仏教と道徳をめぐる対話
「特別の教科」となり、新たな指導が求められる小中学校の「道徳」の授業。教育現場で活躍する教師の皆さんと共に、スマナサーラ長老が道徳を教えるポイントについて話し合い。

◆第2部    仏教における倫理とは何か?
仏教と倫理はどのような関係で成り立っているのか? その疑問に光をあてるために、「倫理的ジレンマ」の問題に対し、仏教的な視点からのアプローチを試みます。

◆第3部    特別対談〕道徳のメカニズムと仏教    アルボムッレ・スマナサーラ×鄭雄一
AIやロボットに「道徳エンジン」を搭載する研究に取り組む東京大学大学院教授の鄭雄一先生とスマナサーラ長老が、私たちが目指すべき道徳の本質について語り合います。
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アルボムッレ・スマナサーラ長老と鄭雄一教授

〈対談者プロフィール〉
鄭 雄一(てい・ゆういち/ Chung Ung-il)
東京大学大学院工学系研究科教授(医学系研究科兼任)。医工学者。道徳哲学者。1964年、東京都生まれ。1989年、東京大学医学部医学科を卒業。内科研修医および医員として勤めた後に、東京大学大学院医学系研究科に入学。在学中の一九九五年に米国マサチューセッツ総合病院に留学し、ハーバード大学医学部講師、助教授を務めた後、2002年に東京大学に戻り、2007年より東京大学大学院工学系研究科バイオエンジニアリング専攻教授となる。2016年より東京大学大学院医学系研究科疾患生命工学センター教授を兼務。専門は、骨・軟骨の生物学、再生医学、バイオマテリアル工学。医学と工学を融合することで、生体に働きかけて治療や再生を促す高機能デバイスの開発に従事している。イノベーションと道徳の関わりについても研究しており、道徳エンジンを人工知能やロボットに搭載することも試みている。著書に『[図解]骨博士が教える『老いない体』のつくり方 実践篇』(ワック)、『東大理系教授が考える 道徳のメカニズム』(ベスト新書)、『東大教授が挑む AIに「善悪の判断」を教える方法』(扶桑社新書)などがある。



『智慧は人生の羅針盤:人がめざすべき幸福の話』

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◎電子書籍販売ページ
 




人生の悪循環との訣別が、真に生きる目的をもたらす
ブッダが説いた究極の「やすらぎ」とは


流されるままの人生は、羅針盤のない航海と同じです。
生きる意味を理解し、消えることのない幸福を手にするための
お釈迦さまの智慧にもとづく理論と画期的メソッド。

現代の私たちが求め続ける「癒し」や「やすらぎ」。しかし、とりもなおさず、やってくるのは「癒されない」「やすらげない」という現実です。求めれば求めるほど遠ざかってしまう希望や幸福――お釈迦さまは、これを人間存在の根源的な問題として、その仕組みを解明されました。苦しみの悪循環から脱出し、真の幸福を得るために必要な、ブッダの智慧と方法をご紹介します。

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知っているつもりで勘違い――あなたは仏教用語の正しい意味を知っていますか?

◎悟り・覚り――「悟り」は日本独自の言葉。「覚り」こそが真理への目覚め
◎解脱――得るのではなく、ただ捨てるだけ。智慧で執着を断ち切ること
◎涅槃――涅槃は決して語れない。語れないものは経験して知る以外にはない

新たな姿勢で仏教を学び直し、煩悩の鎖を切る「智慧」を手に入れる!
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【各章の紹介】

◆第1章 人生の目的
〔なぜ生きているのか〕
世間の人々は生きることに必死で、生きることは終わりなき戦いであることにさえ気づく余裕がありません。しかしいくらがんばったとしても、流されるままの人生には何の意味もありません。心の汚れを落とし、生きることの悪循環を断とうとするときに現れる、人生の真の目的を探求します。

◆第2章 人生の激流を渡る
〔立ち止まることなく、力むことなく〕
心の汚れを落とし、道徳的に生きようとしても、大変な困難が待ちかまえています。そのひとつが、世間と自分の心という2つの激流です。仏教はさらに、欲・存続・見解・無明という人間の本質に根ざした4つの激流があると説きます。この激流を解き明かし、渡りきるための智慧をご紹介します。

◆第3章 死ぬこと生きること
〔この世もあの世も超越する〕
誰にとっても死は怖いものですが、死を乗り越えるということは、生を乗り越えるということでもあります。死があるから生がある、生と死とは同一の事柄なのです。生きるための戦いに終止符を打ち、生滅の流れを絶つこと、解脱・涅槃に達することが死を乗り越える唯一の道だとお釈迦さまは説きます。

◆第4章 仏教を学ぶ姿勢
〔仏教用語の定義を知る〕
仏教の最終目的地が解脱・涅槃にあると、言葉のうえでは知っている人も多いでしょう。しかし、その本当の意味をご存じでしょうか。わかっていると思ったらそこで終わり、それ以上の成長は望めません。この章では、誤解されやすい仏教用語のベスト3、「悟り」「解脱」「涅槃」の真の意味に迫ります。

◆第5章 究極のやすらぎ
〔精進して経験すればよい〕
仏教がめざす究極の境地、最終目的地である涅槃は、体験することでしかわかり得ない世界です。生きる苦しみと徹底的に向き合うことでしか、涅槃は理解できません。生きることの苦が完全に消えた究極的なやすらぎを予測し、修行に励んで、涅槃に達する以外に道はないとお釈迦さまは喝破します。