ヘブライ語で「平和」のことを「シャローム」と言うのですが、本来は「傷ついている部分がどこにも残っていない」という意味なのです。ですから今の日本が「平和」だといっても、実際には貧困や差別があって、社会から取り残され、無視されている人たちがたくさんいる。これを絶対に「平和」とは言わない。


本田哲郎(カトリック司祭)
(サンガジャパンVol.30 宇都宮健児氏との対談「社会正義と視座の転換」)
※肩書は掲載時