今回は2024年末に刊行した、アルボムッレ・スマナサーラ長老による瞑想実践者にとって必携の書『大念処経:ヴィパッサナー瞑想の全貌を解き明かす最重要経典を読む』をご紹介します。
本書は、瞑想実践を深めるために必要不可欠な指針をお届けする一冊です。ブッダが説いた「気づき(sati)」の道を、具体的な方法論として丁寧に解説しており、仏教瞑想に取り組むすべての方が活用できる内容となっています。
『大念処経: ヴィパッサナー瞑想の全貌を解き明かす最重要経典を読む』アルボムッレ・スマナサーラ(サンガ新社)
なぜ『大念処経』が瞑想実践者にとって重要なのか?
『大念処経』は、仏教瞑想の原点であり、気づきの実践を詳細に説いた最重要経典です。この経典が特に注目される理由は、お釈迦様のヴィパッサナー瞑想が詳しく解説され、「身・受・心・法」という四つの観察対象を通じて心の清浄に至る方法が具体的に解き明かされている点にあります。
スマナサーラ長老による解説では、パーリ語原典に基づきながらも、難解な仏教用語を平易な日本語で丁寧に説明し、読者が経典の本質を理解することができます。
単なる学術的解釈に留まらず、実際の瞑想実践に役立つアプローチを提案している点が本書の大きな特長です。
ブッダが説いた「気づきの道」を一歩一歩理解していくことができます。身体の感覚や心の状態をどのように観察し、気づきによってどのように心の平安を得るかというプロセスが解説されています。
現代に生きる私達が、瞑想実践にダイレクトに繋がる形で初期仏教経典を読めることは、本当に素晴らしいことだと思います。
瞑想を単なるリラクゼーションやストレス解消法として捉えるのではなく、覚りへ向かう一本の道として理解したい方にとって、本書はかけがえのない指針となるでしょう。
リニューアル復刊でさらに読みやすく!
本書は、かつてサンガから刊行された版を、さらに初心者にも親しみやすい形でリニューアル復刊しました。パーリ語にルビを加えるなど、より多くの読者に読まれるための工夫もしました。
製本もソフトカバーになりましたので、様々なシチュエーションで深く学びたい方々にとって最適な一冊となっています。
■関連書籍『沙門果経』もおすすめです
また、スマナサーラ長老が初期仏教経典を解説した 『沙門果経:仏道を歩む人は瞬時に幸福になる』 も刊行中です。こちらは、修行の果報と仏教の全体像を網羅した内容で、仏教の深い理解に役立ちます。
初期仏教経典を学び、瞑想を深める
『大念処経』が瞑想実践の手引きとして具体的な方法を示す一方、
『沙門果経』は仏教全体の教えを包括的に理解するための補助線を提供します。
この2冊をあわせて学ぶことで、瞑想と仏教の教えをより深く実感し、日々の生活の中で実践に活かすことができます。
統一感のあるデザインで復刊した『沙門果経』と『大念処経』
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