アルボムッレ・スマナサーラ

【スマナサーラ長老に聞いてみよう!】 

    皆さんからのさまざまな質問に、初期仏教のアルボムッレ・スマナサーラ長老がブッダの智慧で答えていくコーナーです。日々の生活にブッダの智慧を取り入れていきましょう。今日は「お釈迦様の衛生観念はどんなもの?」という質問にスマナサーラ長老が答えます。

[Q]

    托鉢生活だったお釈迦様は、清潔さに関してどのようなお考えだったのでしょうか?

[A]

    出家者は糞掃衣を着たり、乞食をしたりしますから、衛生に気を使わないイメージがあるかもしれませんが、お釈迦様は汚いのはもってのほか、という考えでした。路上生活をしていても、仏教では汚いのは禁止です。
    お釈迦様は比丘たちにサウナに入ることを習慣にさせていました。当時のサウナは単純な造りでしたが、お寺(精舎)を建てるときも、必ずサウナを造りました。サウナで汗をたくさん流して身体の新陳代謝を活発にして瞑想するようにしたのです。そのように清潔ですが、おしゃれにはならないようにしていました。それでも乞食生活は格好良いことなのです。




■出典    『ブッダの質問箱』